見聞読考録

進化生態学を志す研究者のブログ。

米大統領選挙

現在開票中の米大統領選挙。予想外にも手に汗握る展開を見せている。トランプ氏がこれほどの票を得るとは,驚きを隠せない。 聞くに耐えない暴言を繰り返すトランプ氏のどこが良いのか,僕にはさっぱりわからない。何よりこの全球的な環境危機の時代に,環境…

自然保護協会による日本学術会議会員の任命拒否に対する抗議声明

自然保護の観点から日本学術会議会員の任命拒否に抗議する声明 - 2020年10月13日 www.nacsj.or.jp アカデミアの外からもこのようなまともな意見が出ると,たいへん救われる思いがする。日本学術会議は,どこからどう見たって,多くの国民の味方である。権力…

子供の日記

小学生の書く文章というのはどうしてこうも面白いのだろう。もとい,自分が小学生のときに書いた文章はたぶんちっとも面白くなかった,作文は嫌いだった。大嫌いだった。 ウチの二番目の子の書いた文章だから,面白いのだろう。彼は,なかなか文才がある。一…

しくじった!

やべぇ。やべぇ。 しくじった。 締め切りというのはどうも苦手だ。 参加したかったのに。。 見聞読考録 2020/10/10

呪い?呪わない?

子供:もしもしかめよー♪ 子供:かめさんよー♪ 子供:せかいのうちでーおまえほどー♪ 子供:あゆみののろいのろわないー♪ 子供:どうしてそんなにのろいのかー♪ 子供:...ねぇねぇ,なんで呪うの? 両親:?! 追記: 子供:これなんて読むの?呪いって言う…

山登りアプリあれこれ

今年は海外に行けないので,国内での調査を充実させた。調査の名目の下,山登りをたくさんできたのは,特に良かった。はぁ,幸せだ。。 こんなに立て続けに登ったのは,修士の頃以来だろうか。おかげで足腰のコンディションがすこぶる良い。疲れ知らずだった…

台風 10 号

ものすっごい勢力の台風が猛威を振るっている。 中心から遥かに離れたここ京都でも,今日は不穏な空模様だった。 今まさに暴風に晒されている地域は大丈夫だろうか。 何年も前にフィリピンを直撃したハイエンを思い出した。 酷いことにならなければ良いが。…

なぜ私たちはいつも締め切りに追われるのか?

研究室の後輩に面白いものを教えてもらった。松尾豊博士の書かれた "論文" である。論文の体裁を取っているが,出版されたものだろうか。それとも,フェイクだろうか。しかし,内容は確かに斬新で面白く,普遍的かつ有意義である。素晴らしい研究であると絶…

線香花火の科学

故・寺田寅彦(博士)について調べていた。日本を代表する戦前の物理学者のひとりであり,随筆家でもあった,多才な偉人である。 線香花火の面白さを盛んに吹聴していた人物でもあった。線香花火のような身近な存在にも物理学的・化学的な面白さを見出し,他…

終戦の日

8 月 15 日は,日本の終戦記念日である。負戦に先立ち 8 月 6 日には広島に,9 日には長崎に原爆が投下されている。 雲一つない広島に、原爆は落とされた。1945年8月6日はこんな日だった - HUFFPOSThttps://www.huffingtonpost.jp/2015/08/04/news-august-6_…

保護区のあれこれ

公益財団法人「日本野鳥の会」が,鳥類における重要保全地域を独自に選定しているらしい。それが結果として,日本の各地域における保護区の種類と範囲を,見やすくまとめる役割を果たしている。https://www.wbsj.org/activity/conservation/habitat-conserva…

ブラックホールの内部を記述?

面白そうなプレスリリースが,理化学研究所より公表されていた。 蒸発するブラックホールの内部を理論的に記述 - ブラックホールは未来の大容量情報ストレージ? Original Article: Kawai H and Yokokura Y, 2020. "Black Hole as a Quantum Field Configura…

日本人間行動進化学会の声明文

最近騒がれている自民党による科学の誤謬に対する指摘と抗議を,日本人間行動進化学会が表明した。素晴らしい声明文と思う。一読の価値がある。 「ダーウィンの進化論」に関して流布する言説についての声明https://www.hbesj.org/wp/wp-content/uploads/2020…

梅雨入り

京都は昨日より梅雨入りしたらしい。 梅雨だってよ!梅雨! 仙台にいたとき以来なので,かれこれ6年ぶりとなるだろうか。。 仙台の梅雨はひどく寒くて,長い時には8月中旬まで続き,梅雨明け宣言なしという年も経験したほどだったので,一言に梅雨と言えど…

子供の思考回路

地球が丸いのはなぜだろう,と子供が問うた。 たくさんの隕石がぶつかって,角が削れたんじゃないか,と言う。 でも,隕石がぶつかったらクレーターができて,もっとボコボコになっちゃうでしょ? それなのにどうやって,地球を丸くしたの? ...それなら,隕…

マングースと沖縄の歴史

youtu.be マングースと沖縄の歴史【外来種を紙芝居で語る】環境省https://youtu.be/V0IorVZ1t7E 外来種問題について,かつ専門的な内容を踏まえつつ,一般の目線で語られている。わかりやすく,人々を引き込むものがある。 こういうものを初等教育にもっと活…

あなたの知らない○○ワールド

あなたの知らない○○ワールド第7回 ウオノエの世界 ~カワイイ顔して,魚に寄生する甲殻類https://buna.info/runningstory/2861/?fbclid=IwAR0jjCumL1162JZBIHTkFy-VqgWCI4z6HBNafnGgJxmeAorupxa94KjTwzg 友人,って言って良いのかな。知り合い,って言った…

コロナ禍の景色 - 雲ノ平山荘

kumonodaira.com 特集:登山自粛論 - 雲ノ平山荘 理知的で,示唆に富んだ文章に,思わず唸ってしまった。言葉の運びも美しい。 斜めに読んだので,後でまたじっくり読み直そう。 見聞読考録 - 2020/05/24

数理科学を使えば統計の "主義" を争う必要ない,という主張について検討する

「数理科学を使えば統計の"主義"を争う必要ない」という主張について検討する人はやがて死ぬ - 2020/04/11 面白い。彼もいよいよ大物になってきたなぁ。 見聞読考録 2020/05/08

川那部浩哉博士のインタビュー

面白い記事を読んだ。 前川光司・渡辺勝敏(2020)インタビュー「先達に聞く」:川那部浩哉.魚類学雑誌 67: 138–156 歴代の大先生がたくさん登場し,戦後日本の生態学がいかに形成されてきたかを垣間見れる。同時に,日本の生態学の未来に思いを馳せた。 私…

オンライン授業のアレコレ

疫病のパンデミックは有史以来,様々な局面で猛威を奮ってきた。近年のものとしては,下記が代表的と言えよう。 1918-20 年 スペインかぜ(インフルエンザ A/H1N1) 1957-58 年 アジアかぜ(インフルエンザ A/H2N2) 1968-69 年 香港かぜ(インフルエンザ …

五箇公一博士の警告

www.youtube.com COVID-19 の拡大する現代に,それから生物多様性の危機が訪れる未来に,響く金言がたくさん。是非ご覧ください。 見聞読考録 202004/14

パンデミックを生きる指針

藤原辰史・京都大学准教授の文章が素晴らしい。 歴史的なパンデミックの最中にいる私たち全員にとって,必読のものと思う。 ここに紹介しておきたい。 www.iwanamishinsho80.com 見聞読考録 2020/04/11

日本の感染症床使用率

素晴らしいサイトがある。都道府県別の感染症床使用率を明示したサイトである。 www.stopcovid19.jp 現在,我々が置かれた状況がいかに逼迫したものかがひと目でわかる。東京,神奈川,京都,福岡などではすでに COVID-19 の入院の必要な感染者の数が用意さ…

新型コロナウィルス vs インフルエンザ

素晴らしい動画を見つけた。 皆,気を引き締めて行動するように。 Coronavirus is not the flu. It's worse. youtu.be 見聞読考録 2020/04/06

Zoom meeting

新年度,研究室の活動が始動した。 これまでにない,異様な新年度である。 まず,研究室に無闇矢鱈と来ないように,とのお達しがあった。これだけをとっても,学生に対して顔を見せるようにと激励するラボが多いだろう通常時と比べて,異様であると言える。 …

京都大学山極総長の祝辞

COVID-19 のパンデミックを鑑み,京都大学でもおよそすべての集会が中止されている。特に卒業式や学位授与式,そしておそらくは来る入学式の中止は,当事者にとってさぞかし辛かろう。これを受けて,京都大学総長・山極壽一博士による祝辞が,ウェブ上に公開…

COVID-19 Map in New Zealand

このサイトは,恐ろしく見やすい。仕事が早い。早くてきれい。 covid19map.co.nz 情報の氾濫する現代において,本当に必要なものを見やすく提示することの重要性を思い知らされるようだ。 見聞読考録 2020/03/28

New Zealand's COVID-19 Lockdown

NZ は昨晩より,COVID-19 拡大防止のため 28 日間の完全外出禁止を実行し始めたようだ。家族以外との接触を全面的に禁止しており,個人宅での集会すら判明した場合には警察が乗り込んでくるそうだ。まだわずか 100 人程度の感染者しか確認されていない国での…

新型コロナウィルスの脅威と驚異

現在世界的に猛威を奮っている新型コロナウィルスの俗称で呼ばれるウィルス。正式名称を SARS-CoV-2,それによる感染症を COVID-19(coronavirus disease 2019)というそうだ。 初期対応を誤った日本にも早々に上陸し,あらゆる集会や祭り,卒業式などのイベ…