見聞読考録

進化生態学を志す研究者のブログ。

予算の使い切り問題

年度末恒例の予算使い切り問題が,今年も見事に勃発している。

 

いつもお世話になっている(大学の雇用する事務員ではない)直属の事務員さんが言うには昨年 11/27 の時点で私の使える予算は残り 121,036 円とのことだった。自身の把握できる範囲で計算している手元の予算管理表ともほぼ一致している。今年度はいつにも増して,ハイペースで予算を使ったんだなと,再確認。

 

とはいえ,大型の支出はそれからほとんど予定されていなかったので,節約しつつトラブルなく予算を消化し,今年 01/25 の時点で手元の計算では 23,106 円の残高となった。予定通りとは言え,もうちょっと残しておけば良かったかなぁ,いくらか自腹も覚悟しないといけないかなぁなどと年度末に訪れうる家計からの出費を憂いたりした。

 

この時点で,件の事務員さんに改めて予算の残高の確認を依頼したところ,なんと 199,267 円も残っているらしい! 増えてる! 昨年 11/27 と比較しても増えてる! 意味がわからない!

 

いやいや,そんなはずはない! と,再計算を依頼したが,これで間違いなく合っているということだったので,わけはさっぱりわからないが,とりあえず喜んでおくことにした。

 

いや,むしろ残り過ぎている。この時期に 20 万円弱となると,逆に多すぎて面倒くさい。一瞬遅れて,それならもっと早く言ってくれれば,予算の使い方も変わったのに! と,使えない事務員に腹も立ってくる。予算の温存のため,やむなく自腹を切った博物館での用務を,急遽公的な出張へと切り替えたりした。

 

予定している出費は 10 万円もあれば十分なので,それくらいまではさっさと使い切るが吉と,我慢していた物品を注文したりしていた矢先の5日前,1/30 の 17:37。例の事務員から慌てたようなメールがあった。嫌な予感がしながらも開いてみると,予算が実は 83,686 円しか残っていないことが判明したというではないか! 何を言っているのかさっぱりわからない! 間違いないって言ってたじゃないか! 予算管理のために雇われている専門家がこの有様で,私は誰を信じれば良いのだろうか? 専属の事務員として雇われているというのに,何のために存在しているのかわかりゃしない!

 

どこが違っているのかこれから点検します。
取り急ぎ,お送りいたします。

 

だ,そうである。もう恐ろしくて自分の予算も使えない。とりあえず,翌日に会って話を聞くまで結論を出さないことにした。

 

翌日,お話に伺うと謝罪もないし,何だかヘラヘラしている。いよいよボケてしまったんじゃなかろうかと訝しむ。結局,その日は決定的な回答は得られなかった。

 

また明くる日,結論が出たということで聞きに行ってみると,私の使える予算はもう -5,142 円ということで,すでに赤字だと言うではないか! 足が出てしまってはるんやけども...,だそうな! 足りない分は,ラボの PI に頼んで出してもらったらどう? とのことだった。

 

お前のミスだろ!! 違うのか?!

それをニコニコして,先生に頭下げて頼んで来たらどう? って何考えてんだ? どう? じゃねぇんだよ,テメェが頭下げろよ!!

 

喧嘩するのも馬鹿らしいので仕方なく大人しく従って PI に頭を下げに行って,役立たずの事務員の尻拭いをさせられるのは屈辱的だった。それに 20 万円近くあるっていうから,慌てて使ったんだろうがよ! 他に使いたいものもあったのに! 研究者の予定とか,計画とか,考えたことないの? 大学で働く事務員なのに? 使えなさすぎる。。

 

アイツにはここに来た時からお世話になっているが,ヤツに端を発するこの手の問題には最初から最後までずぅっと悩まされ続けた。おまけにアレからは「すみませんでした」も「ごめんなさい」も言われたことがない。当然のように間違い,当然のように「まぁ大きな赤字でなくて良かったやないの〜! 危ないところやったね〜! これくらいならセンセに頭下げたら大丈夫よ〜! 今,お隣にいてはったわよ〜! 行ってきたらええんとちがう〜?」みたいな感じでおっとりにっこにこ流されてお終いである。私が PI なら一瞬でクビにするだろう。

 

もうすぐ縁が切れそうでせいせいする。

 

 

見聞読考録 2024/02/04