日本の観測史上,1995 年の阪神淡路大震災を皮切りに,震度7を記録した地震は今日の熊本での地震を含めて合計で8つ記録されているらしい。
そのうち3つが熊本を震源としているらしい!なんてことだ!
被災された皆さんの無事を祈るばかり。。
見聞読考録 2026/07/28
青森の豊かな自然を満喫する一週間であった。弘前大学に着任してからいろいろ忙しくて,なかなか思うように野外に行けていなかったが,ようやく見たかった生き物をいくつか見れた。









上から,ヤマカガシ,トノサマガエル,オオハンミョウモドキ,ヒゲナガオトシブミ,オオキノコムシ,ナガオカモノアラガイ,ヤマトモンシデムシ,アカガネオサムシ,マークオサムシ。一生に一度は見ておきたいと思うような珍しい種もいた。
業務や業績に追われ忙しくなると,なんでもない野外調査に割ける時間がどんどん減ってしまう。それでもやはり,成果に直結しないようなこういう観察は,たいへん良いものでたいへん楽しいものだなと再確認した。無理に名目を立てるなら,新たな研究課題を思いつくためにも重要,と言ったところだろうか。
せっかく知らない土地に来たのだ。時間を見つけてあちこちをうろうろしたい。
見聞読考録 2026/06/03
4月に入り,急に春が来た。
04/03 に山に出かけたが,里はすっかり春の匂いがした。
春霞の空に春一番も吹いている。
大量の花粉も飛んでいるようで同行した学生は辛そうであった。
十和田湖方面で車を走らせ,標高を 500 m ほど上げるだけで,新雪の積もる世界ではあったが,確実に,そして急激に,青森にも春が到来している。冬の長い北の大地では,春は殊更に特別な季節と思う。
ほんの2〜3週間前,03/22 に,子供らと八甲田に遊びに行ったときには,八甲田ロープウェイの先の山頂はまだ真冬のようであった。当然と言えば当然かもしれないが,スノーモンスターすら形を崩しながらも健在であった。
八甲田と言えば,三月の上旬には,大学の同僚で,手練れの山屋でもある教授先生に念願のバックカントリースキーにも連れて行ってもらった。山スキーの装備を私はまだ持っていないのでお借りしたのだが,なんと教授が学生の頃に使っていた 35 年ほども前の革製のブーツとストレートの山スキーを使うことになった。サイズのちょうど合う靴と板の組み合わせがそれだったのだ。
幼少期や学生の頃に相当やったので,スキーには自信がある。しかし,踵の浮くスキーを使ったことはない。結論から言えば,コケにコケまくった。とはいえ問題は,踵が浮くかどうかではなくて,スキー靴の性能にある(山スキーは下りなど必要な時には踵を板に固定することができる)。昔のスキー靴はまず,足首が固定されていない。夏靴にスキー板をつけたような感じなのだ。なので,ちょっとでも前傾になったり後傾になったりすると,支えを失って転んでしまう。特に,後傾でコケるのは致命的であった。白黒の動画で昔のスキーヤーが,ちょっとのことでワタワタしてバランスを崩してすっ転ぶのを見たことがあるが,あれはスキーヤーが下手くそだったのではなくて,当時の装備のせいでふんばりが効かないのだと思い知らされた。ウィンタースポーツの世界でも技術の進歩は凄まじいものがあるらしい。
青森ではまだしばらく山スキーを楽しめる時期が続く。もう二度と使う機会などなさそうな歴史的なスキー靴を試す機会に恵まれたのはそれはそれで嬉しかったが,来シーズンこそは自前の山スキー用具を揃えようと思う山旅であった。
見聞読考録 2026/04/08
最強寒波とか最長寒波とか災害級とか大雪による運休とか臨時休校とか,最近はそんな言葉ばかりを耳にする。頭上に落ちてきたら死ぬしかないような巨大な雪庇やつららにもすっかり慣れてしまった。昨年は昨年で弘前の観測史上最深の積雪量を記録し,歴史的な豪雪の年であったはずだが,体感としては今年の方が昨年よりも降り積もっている気がする。だってほら,自宅の屋根から迫り出した雪庇がゆうに 1 m を超えている。昨年はここまでではなかったはずだ。おかげさまで,玄関から一歩外に出れば死の危険と隣り合わせの,実にスリリングな自宅の状況となっている。

玄関の真上に発達した巨大な雪庇。写真でも十分に巨大だが,実物はもっと巨大に感じる。
今日の午前はカーポートの雪下ろしに当てたが,積雪 1.5 m はあったと思う。日々の雪かきによりいつの間にか高く積み上がった雪の山を辿ってカーポートの上によじ登り,分厚く積もった雪原を掻き分け,すごいすごいと一人で騒ぎながら最初こそ雪を下ろしを楽しんでいたのだが,フンッと力を入れて大きな雪の塊を落とした拍子に,ゆらりゆらりとカーポート全体が不気味に揺れ,肝を冷やした。あ,これもうすぐ潰れるやつだ。カーポートが潰れたら,もちろん車ごと終わる。ニュースで見たことある。手痛い出費どころの話ではない,シャレにならない。そういうわけで急遽,出勤を遅らせて午前中を全てカーポートの雪下ろしに当てたのだった。それでも半分から上の層しか落とせなかったが。
カーポートから雪を落とせば,玄関まで続く道も,倉庫に向かう道も,妻がお菓子を作る工房へ伸びる道も,全て雪に埋もれてしまう。ちょうど工房でクッキーを焼いていた妻に至っては,作業中にいつの間にか孤立している状態である。これをまた一人でせっせと掘り起こし,えっちらおっちら裏庭に運び込み,ひとところに集めて積み上げる。高さ 2.5 m もあるだろうか,気づけば雪の降り始めた冬の初めの頃と比べると信じられないくらいの雪の山ができあがっていた。週末になればこの雪山のてっぺんから,子供らがソリ滑りをするだろう。災害級の豪雪って何?美味しいの?くらいの感覚で,大人の苦労もどこ吹く風,雪は降れば降るほど良いものと,ただただ楽しい冬を過ごすのだろう。そう考えると私も楽しい。
そう考えると...,うん,そう考えると,雪は降れば降るほど楽しいと私も思う。どうせ降るなら楽しんでしまった方が良いじゃないか,とも思う。日々苦労されている方々の同意は得られないだろうが,私は豪雪の弘前が好きである。
見聞読考録 2026/02/03