4月に入り,急に春が来た。
04/03 に山に出かけたが,里はすっかり春の匂いがした。
春霞の空に春一番も吹いている。
大量の花粉も飛んでいるようで同行した学生は辛そうであった。
十和田湖方面で車を走らせ,標高を 500 m ほど上げるだけで,新雪の積もる世界ではあったが,確実に,そして急激に,青森にも春が到来している。冬の長い北の大地では,春は殊更に特別な季節と思う。
ほんの2〜3週間前,03/22 に,子供らと八甲田に遊びに行ったときには,八甲田ロープウェイの先の山頂はまだ真冬のようであった。当然と言えば当然かもしれないが,スノーモンスターすら形を崩しながらも健在であった。
八甲田と言えば,三月の上旬には,大学の同僚で,手練れの山屋でもある教授先生に念願のバックカントリースキーにも連れて行ってもらった。山スキーの装備を私はまだ持っていないのでお借りしたのだが,なんと教授が学生の頃に使っていた 35 年ほども前の革製のブーツとストレートの山スキーを使うことになった。サイズのちょうど合う靴と板の組み合わせがそれだったのだ。
幼少期や学生の頃に相当やったので,スキーには自信がある。しかし,踵の浮くスキーを使ったことはない。結論から言えば,コケにコケまくった。とはいえ問題は,踵が浮くかどうかではなくて,スキー靴の性能にある(山スキーは下りなど必要な時には踵を板に固定することができる)。昔のスキー靴はまず,足首が固定されていない。夏靴にスキー板をつけたような感じなのだ。なので,ちょっとでも前傾になったり後傾になったりすると,支えを失って転んでしまう。特に,後傾でコケるのは致命的であった。白黒の動画で昔のスキーヤーが,ちょっとのことでワタワタしてバランスを崩してすっ転ぶのを見たことがあるが,あれはスキーヤーが下手くそだったのではなくて,当時の装備のせいでふんばりが効かないのだと思い知らされた。ウィンタースポーツの世界でも技術の進歩は凄まじいものがあるらしい。
青森ではまだしばらく山スキーを楽しめる時期が続く。もう二度と使う機会などなさそうな歴史的なスキー靴を試す機会に恵まれたのはそれはそれで嬉しかったが,来シーズンこそは自前の山スキー用具を揃えようと思う山旅であった。
見聞読考録 2026/04/08