素晴らしいサイトがある。都道府県別の感染症床使用率を明示したサイトである。
現在,我々が置かれた状況がいかに逼迫したものかがひと目でわかる。東京,神奈川,京都,福岡などではすでに COVID-19 の入院の必要な感染者の数が用意された病床の数を超えているということが見て取れる。
これはつまり,治療の必要な重篤な患者が,満足に医療処置を受けられないということを示している。医療崩壊に近い危機的な状況にあると言える。
この先はもしあなたが,あるいはあなたの身近な人が COVID-19 に罹患し,人工呼吸器をつけなければならないほどの重症となったとしても,満足に処置を受けられなくなるかもしれない。対処に追われる医師が涙を流しながら,あなたの親しい人につけている人工呼吸器を外し,新しく運ばれてきた意識のない若者につけ直すのを,どうすることもできずに眺める日が来るかもしれない。
日本の人々の危機感があまりにないように見えるので紹介しておきたい。
見聞読考録 2020/04/07