見聞読考録

進化生態学を志す研究者のブログ。

覚記

明けましておめでとうございます!

ヨーロッパで送る初めての年末年始。 美しいものをたくさん拝んでおります。 楽しかったヨーロッパでの日々もあと少し。 最後にあとひとつ,研究発表が残っているけれども,まぁせいぜい頑張ってこなすことにします。 そして今年も,実り多き年にできるよう…

毎日出版文化賞・自然科学部門

千葉さんすごい!! おめでとうございます!! 毎日出版文化賞の人々/千葉聡さん https://mainichi.jp/articles/20171107/dde/018/040/009000c 僕の周りの人は皆,口を揃えて,大傑作だというので,皆さんも是非。 ちなみに僕はまだ読んでいません,これを…

祝・イグノーベル賞!北大・吉澤和徳准教授!

いつも良くしてもらっている北大の吉澤和徳准教授と彼の研究チームのメンバーが,2017 年のイグノーベル賞を受賞! すごい!おめでとうございます! まさかこんな身近なところから受賞者が出ようとは,嬉しい限り。 見聞読考録 2017/09/15

www.arcticexplorer.no

北極圏の旅もいよいよ大詰めに差し掛かってきた。 二ヶ月もあったのに,早いものだ。 帰りは,ロングイェールビーンに数泊する。 あわよくば何か得るものがあるかもしれないと思って,余裕を持たせておいた。 どこかいいところはないかと問うたところ,Baren…

Erik van Nommen

同じ建物に,Erik van Nommen さんという画家さんとその奥さんが泊まっている。 ものすごい速度で,ものすごい美しい絵を描く。風景や動物,鳥類なんかを好んで描くようだ。 今日,Website を教えてもらった。 Erik van Nommen http://www.erikvanommen.nl …

2017年06月12日の出来事。

極域研究の聖地・ニーオルスンに到着した,昨日の話。というか,日記。 08:00|起床。パンとハムで朝食を。 10:00|タクシーを呼んで,空港へ。こっちの人は,時間をきっちり守るので,ちょっと緊張する。 11:30|悪天候(霧)の影響で,ロングイエールビー…

オランダのホームセンター

さてそろそろ研究の計画も煮詰まってきたことだし,機材を買い足さなければ。 でも,オランダにホームセンターなんてあるんだろうか。 と思ったら,けっこうあるらしい。 オランダでホームセンターに行こう! - オランダなう PRAXIS, GAMMA が大きいらしい。…

TREE - 柿崎順一・作

TREE と聞けば,大多数の人はそのまま「木」を思い浮かべるだろう。 僕は「系統樹」を思い浮かべる。例えば,生物の系譜を示した樹形図である。 あるいは,総説ばかりを掲載した雑誌「TREE: Trends of Ecology and Evolution」か。 そういう意味で,TREE と…

J.K. Rowling さんの Twitter

かの有名なハリーポッターシリーズの作者,J.K. Rowling さんが,Twitter でカタツムリの殻振り行動を紹介してくださった!なんてこった! 中学生のときに「ハリーポッターと賢者の石」を読んでドハマリし,これをきっかけに図鑑以外の本を読むようになった…

新しい名刺

せっかく早く帰れたので,仕事でも。 意気揚々と取り掛かったは良いものの。 眠い。とてつもなく眠い。 よって,眠くならないことをすることにした。 そして新しい名刺ができあがった。 こちらが,表。 北海道のカタツムリということで,アイヌの文様を参考…

匂いを記述する

韓国に行っていた方からのお土産で,高麗人蔘の入ったキャンディをもらったのだが。。 「高麗人蔘キャンディ」と呼ぶべきこのアメ,味・匂い共になかなかに強烈であった。 一度舐めれば,食べ終わるまで匂いと味に耐えなければならない。 自分の口の中が,臭…

樹木,北海道...

北海道に分布する樹木について,いくつか調べたいことがあり,ネット空間を彷徨うことにしたのだが... 樹木,と検索した時点で表示された「樹木希林」の予測変換に目が止まる. その下には「樹木希林 がん」の予測も. 樹木希林さん,癌なのか.知らなかった…

講演→発表→講演→講演→講演→講演

下記に,今後の予定を一部抜粋。 2016/10/22 講演@啓成高校(札幌市) 2016/11/04 発表@個体群生態学会(札幌市) 2016/11/06 講演@円山動物園(札幌市) 2016/11/07 講演@アポイ岳ジオパークビジターセンター(様似町) 2016/11/11 講演@オホーツクミ…

西岡公園のホームページにて

先日の西岡公園での講演&観察会の様子が,西岡公園のホームページで紹介されました。 ありがたや〜。 いきものわくわくビギナーズ〜カタツムリ編終了しました!(2016/07/10 公開) http://www.sapporo-park.or.jp/nishioka/?p=12755 さて,明日からは南国…

多様性とは何か

今年度,研究費を助成してくれていたとある財団から,簡単な文章の執筆を依頼された.それを書き上げたあとの残りカスをここに貼っておく. - Ph. D とは、Doctor of Philosophe の略であり、博士号の称号を指す。すなわち「哲学博士」と訳して差し支えない…

アパルトヘイトと差異の承認の政治 ー 亀井伸孝氏による論説

昨今,世間(全世界)を騒がせている,曽野綾子氏による人種差別発言が繰り広げられたのは,2015年2月11日の産経新聞の朝刊でのことだった. 「もう20〜30年も前に南アフリカ共和国の実情を知って以来、私は、居住区だけは、白人、アジア人、黒人というふう…

ロゴ公開!/卒論・修論・博論どうしよう

隣の部屋では,学生たちが卒論と修論に追われてヒーヒー言っている.去年は僕も大変だったなぁ.ああ懐かしかー. というわけで,応援メッセージとして(?),ロゴを貼っておく.昔,僕が使ったのも含めて. 北海道でお馴染みの超人気 TV番組「水曜どうでし…

電力会社なんてヤ○ザと同じ

北海道電力(ほくでん)が、11月1日に、平均値上率 15.33% という大幅な電気料金の値上げに踏み切った。送られてきた案内には、こう書かれている。 「電力需給および収支・財務両面の改善に寄与する泊発電所の一日も早い発電再開に全力で取り組み、営業運転…

STAP細胞ー外部刺激による体細胞の初期化ー小保方博士の大発見

歴史的な発見となるだろう、衝撃的な研究成果が発表されたのは、つい数日前のこと。カチコチに固まったジョウシキをくつがえすようなこういう研究は本当に偉大だ。ジョウシキってなんだ?それを疑ってこその研究者であるはずだ。そういう意味でも、最高にか…

カメイ美術館(旧カメイ記念館)

カメイ美術館(旧カメイ記念館) 見聞読考録 2013/10/03

Discover Life

生物の分布域を見るのに、なかなか良いページを見つけた。 Discover Life Our mission is to assemble and share knowledge in order to improve education, health, agriculture, economic development, and conservation throughout the world. We provide…

第11回みちのく進化生物セミナー

第11回みちのく進化生物セミナー長田直樹ゲノムの分岐パターンから探る,歴史,種分化,適応 10月19日(金)開催予定。乞うご期待! 見聞読考録 2012/09/05

あれから一年

東日本大震災から今日で一年が経とうとしている。 日本時間の今日14:46で地震発生からちょうど一年。あと、7時間と30分。 あのとき僕は、札幌で開かれていた学会に参加していた。突然足下が不安定になり、まるで嵐の中を航海する船の中にいるような…

おとこまえのの仙台旅日記

ついにあの奇跡の一日が紹介された! 掟破りの密造酒:夢かなわず 男前野さんの「みちのく進化生物セミナー」参戦に期待。 すでにワクワクする! 見聞読考録 2012/02/11

ロシア語

訳あってかじらねばならなくなったロシア語。 いいものを見つけたので書き留めておく。 NHK World Live and On Demand Radio Programs ぱっと見たところ、少なくとも 英語、アラビア語、ベンガル語、ビルマ語、中国語、フランス語、ヒンディー語、インドネシ…

サケの遡上

ここ仙台では,なんと街を流れる川でサケの遡上が見られる。今日知った。 てなわけで,早速見に行ってみることに。 でかい! ほんとにいたよー! いやーたまげた。初めて見た。 川に近づいてみるとドでかい魚がバシャバシャと水面を切って逃げていく。目の前…

日本に氷河?

「立山連峰:氷河?「流動」確認できるか−ーカルデラ砂防博物館/富山」 毎日新聞 2011/11/11 北アルプス・立山連峰で氷河が現存することが国内で初めて確認される可能性が高まっている。立山カルデラ砂防博物館(立山町)が今年9月から剱岳(標高・299…

第3回みちのく進化生物セミナー

今日はセミナーがあった。 これ。 講演は三つのトピックからなっていた。 一つ目は、ブナやナラ類の結実の豊凶現象(豊作/凶作の年変動)の謎に雄花と雌花の割合に着目して臨んだ理論研究。 二つ目は、マイクロRNA による遺伝子制御機構の複雑性進化。 三つ…

How people in science see each other

学部生、博士課程の学生、ポスドク、教授、技術者のそれぞれが、お互いをどのように見ているか、の図。 例えば、 学部生にとって教授は「神」。 ポスドクにとって学部生は「赤ん坊」。 教授にとって博士課程の学生は「奴隷」。 というような具合。 ドイツで…

虫の雪

視界が霞んでいる。信号を待つ車の中で異変に気づいた。あっ!とその正体に気づいたときには一人歓声を上げていた。 初めて見た!! 初めて見たぞ!! 今日はオオシロカゲロウの群飛があった。 群飛が見られるのは夏の終わり。夕方から夜にかけてほんの1〜…