お金には色がない。
だから,資本主義は難があるのではないか。
もし色のついたお金があったらどうだろう。
白いお金,黒いお金,赤いお金,青いお金。
例えば今日みたいにお店でパスタを食べても,あなたのお金は黒いので受け取れません,なんて言われる世の中になったら,みんな一生懸命,白いお金を生み出そうとするのではないか。「徳」が求められる世の中になるのではないか。
あるいは,腐るお金があったらどうだろう。
定期的に紙幣の価値が下がっていき,例えば1年後には1万円札の価値は0円になる。そんなお金があったら,みんなこぞってお金を使うようになるし,必要以上に荒稼ぎするようなことも,それによって地球の資源や環境を根こそぎ破壊してしまうことも,なくなるのではないか。
そんなことをカフェのオーナーさんと話し合う,文化的な正午。
炎天下の暑い正午。
それにしても,奈良は素晴らしい。
これが,歴史のチカラか。
見聞読考録 2016/08/22