見聞読考録

進化生態学を志す研究者のブログ。

槍・穂高,3泊4日単独縦走


台風一過のこの上ない好天に恵まれた,過酷で幸福な山旅であった。


08/31 大宮発の夜行バスで,信州は上高地へ。


09/01 上高地から槍沢を経由して,殺生ヒュッテのテン場へ。標高差約 1400m,全長約 20 キロの行程。






09/02 槍ヶ岳(3,180m),南岳(3,033m)を経て,北穂高岳(3,106m)へ。北穂高岳南峰に張り付くテン場に宿泊。南岳と北穂高岳の間をつなぐ大キレットは,聞いていた通りのヤバさ。






09/03 北穂高岳で朝日を拝む。涸沢岳(3,110m)を経て,穂高岳山荘へ。荷物をデポし,奥穂高岳(3,190m)へアタック。夜は穂高山荘にてテン泊。それにしても,北穂高岳涸沢岳の間の道は本当に怖かった。吸い込まれそうな崖の縁をしがみつくように進んでいく。一般登山道とはとても思えない。






09/04 ザイテングラードから涸沢を経て,下山。下山のコースは上級者向けのパノラマコースを選択。屏風の頭(2,565m)から臨む北アルプスの峰々の光景は忘れられない。






一瞬でも気を抜いたら谷底にサヨナラ。そんな死と隣り合わせの孤独な日々を過ごした。山に登ると,生きている,ということを強く実感できる。生ぬるい街の生活に浸っていてはなかなかできることではない。


でももうしばらくは岩稜帯はいいかな。
今回のはちょっとヤバすぎた。もうしばらくはお腹いっぱい。


見聞読考録 2016/09/07