見聞読考録

進化生態学を志す研究者のブログ。

京の冷え込み

想像以上の京都の寒さに,感心している。私もそろそろ,サンダルでの生活を諦めた方が良いかもしれない。

 

「水出ない」京都市内で水道管の凍結多発 - 京都新聞
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/463561

 

9日には,京都市中京区における今世紀最低気温を記録したらしい。8 日,9 日共に,水道管が凍結してしまったらしく,朝はしばらくお湯が出なかった。あるいは水は出たので,給湯器が凍ったのだろうか。

 

昨日,遅めの初詣に出向いた下鴨神社でも手水舎の下に立派な飛沫氷が出来上がっていて美しかった。冬はやはり寒すぎるくらいの方が美しくて良い。暖かい冬,寒い夏なんていうのはつまらない,と個人的には思う。

 

今シーズンはいろいろと楽しめそうな気がする。新型コロナがあるので,近場でということになるだろうが。。

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見聞読考録 2021/01/11

明けましておめでとうございます

常日頃からお世話になっている皆々様,本年もよろしくお願いいたします。

今年こそは実りある年にできるよう,頑張りたいと思います。

ご指導ご鞭撻くださいますよう何卒お願い申し上げます。

 

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写真:房総半島は九十九里浜より望む元日のご来光。寄せては返す白波も,立ち昇る気嵐も,今年初めての陽光を浴びて神々しく輝いていた。

 

 

見聞読考録 2021/01/06

不法投棄(怒)

富士川の中下流域 凝集剤、生態系破壊か 山梨で業者が不法投棄

静岡のサクラエビ不漁と山梨のダムの関係は 川の濁りを両県調査

 

この事件は,端的に言って凄まじい。歴史に残るかの四大公害を彷彿とさせる酷さだ。

 

 この令和の世になってこのような不正がなされているとは,怒りを通り越して,嘆かわしいを通り越して,呆れを通り越して,恥ずかしいを通り越して,一周回って怒りが収まらない。静岡新聞にある山梨県に対する一問一答にも,腹が立つ。なんでこんなにも消極的なのだ。静岡新聞を読むまで知らなかったなんてそんなの信じられないし,本当に知らなかったんだとしたら情報収集力も危機感も足りなすぎる。裏金でももらっていたんじゃあないの,一枚噛んでいたんじゃあないの,と疑われて当然と言えよう。

 

指導していた責任者全員に,相当に重い処罰を与えるべき。生態系に対して,この先の未来に永久に消えない汚染を,深い深い傷跡を残した罪は重い。それでなくとも,下流域の農家さん,駿河湾の漁師さんや,保護団体の皆さんも,専門家らも,それに静岡新聞を始めとするメディアの方々も,黙ってはいないだろうと思うが。

 

しかし,いつまで経ってもこの手の痛ましい事件が絶えない。こうなるともう,現行のシステムに問題があると考えて,徹底的に対策を打つべきである。罰則を重くするのも一つの手かもしれないが,恐らくそういう事後の厳罰化はそれほどの効果を上げないだろう。それよりも,不法投棄をする動機をなくすようシステムを改善すべきだろう。人々のインセンティブに目を向けなければ,未来永劫,同様の問題は絶えないだろう。本を正せば,資本主義社会に無理があるということに落ち着くのだろうから,ゆくゆくは主義そのものにも改善を加えることも視野に入れるべきだろう,と僕は思う。だろう。

 

 

見聞読考録 2020/12/28

オウム返しのお年頃

親:パン!

子(1 歳 4 ヶ月):パン! (完璧!)

 

親:ねんね!

子:ねんね!(完璧!)

 

親:ばいばい!

子:ばいばい!(完璧!)

 

親:だいこん!

子:だいこん!(だいこんw)

 

親:おはよう!

子:あーよ!

 

親:ありがと!

子:あーと!

 

親:あけて!

子:あちぇ!

 

親:おかあさん!

子:おとうと!(弟w)

 

親:おとうさん!

子:おとうと!(弟w)

 

親:タク!(長男・仮名)

子:んぐ!

 

親:ユウマ!(次男・仮名)

子:パパ!

 

パパ?!!

 

 

見聞読考録 2020/12/17

師走突入

え,もう 12 月...(焦)

 

ヒトが定めた区切りにこれほど苦しむのは,納得いかない。

が,実際に苦しいのだからしょうがない。

 

イベントが増えることを予定に組み込んでおくべきだった。

と,毎年思っている気がする。アホだ。

 

 

見聞読考録 2020/12/01

Accepted!!

論文が通る瞬間は,何度経験しても嬉しいものだ。

良かった,良かった。本当に良かった。

 

次も,その次も,その次の次も控えているので,気が休まる暇はないのだが。。

 

 

見聞読考録 2020/11/19

クレジットカードの不正利用

ナイキのオンラインショップで,24万円分の買い物をした,ことになっていた。もちろんそんな覚えはない。

 

瞬時にクレジットカード会社のセキュリティに引っかかり,不正利用の可能性があるとの連絡を受けた。まさにその通り。危ないところだった,助かった。

 

今年2月,バヌアツ共和国を旅行中にもクレジットカードの使用を止められたことがあった。現地でカードを使ったそばから不正利用と誤認され,カード数枚が次々に使えなくなり,あわやホテルの代金すら払えるかどうかの瀬戸際という状況にまで追い込まれた。財布をひっくり返し,奥底に眠っていた予備のカードを全て引っ張り出しては試し,ギリギリなんとか出国までを切り抜けた。相当に慌てたことを覚えている。最終日,レンタカーにガソリンを入れる際に寄ったスタンドで,最後に一枚だけ生き残ったカードが使えなかったら終わっていた。思い返しても恐ろしい。こんなことではおちおち旅行もしてられないと憤ったのも,今となっては懐かしい。

 

すぐさまクレジットカード会社の指示の下,該当のカードを切り刻んだ。よって今は,最も活用していたカードが手元にない。アレもソレも,全て同じカードで支払っていた。水道代も,電気代も。再登録だけで相当な労力になるだろう。

 

ワルモノの付け入る隙がまだまだあるようだ。思い返しても恐ろしい。どうにかならないものだろうか。。

 

 

見聞読考録 2020/11/19

『うさぎをつくろう』

生まれ落ちて 1 年と 3 ヶ月ほど,日数にして 450 日程度の息子がいるので,次から次へと絵本を買い込んでいる。息子はとても絵本が好きなようで,生後 4~5 ヶ月頃には絵本を読む声にじっと耳を傾けていたし,10 ヶ月頃には自分で丁寧にページをめくっていた。泣いていても絵本の一節を朗読するだけでたいてい泣き止むので,たいへん助かっている。

 

名作揃いと名高いレオ=レオニ氏の著作も数冊購入した。そして今日,新たに届いたのが表題の「うさぎをつくろう - ほんものになったうさぎのはなし」である。

 

「おはよう,きょうは なにを しようか?」

はさみが えんぴつに いった。

「うさぎを つくろうよ」えんぴつが こたえた。

 

...ん?

 

 そこで しごとに とりかかる......えんぴつが うさぎを かいた。

きれいないろの かみきれから はさみが もういっぴき きりぬいた。

 

すぐに にひきの うさぎは とっても なかよし。

 

...なんだって?

 

でも じきに にひきは おなかが ぺこぺこ。

 

...?!

 

(...中略...)

にひきは おなかが ぺこぺこ。

にひきは たべものを そこらじゅう さがした,ページの

そとまで......

 

ページの外まで?!

 

......と とつぜん おおきな あかい にんじんが めのまえに あらわれた。

「この にんじんは ほんものだぞ!」と はさみうさぎ。

「どうして わかる?」と えんぴつうさぎ。

「かげが あるもの!」と はさみうさぎ。

 

「とにかく たべよう」はらぺこの うさぎたちは きめた。

にひきは おいしい にんじんに かぶりつき,たちまち にんじんは

きえうせた,はっぱも なにもかも。

 

「みろよ!」と えんぴつうさぎ。

「みろよ! ぼくらにも かげが できた」

「ぼくらは ほんものだ!」にひきは さけんだ。

 

そうして たのしそうに ぴょんぴょん とんでった。

(...完)

 

...驚かされっぱなしの初見であった。

 

絵で描いた,あるいは紙を切り抜いて作ったウサギは,ウサギなんだから動いて当たり前,動くのだからお腹が減るのは当たり前と言わんばかりに,自然に物語が進行していく。作り物のウサギたちは絵本のページを乗り越え,絵本の中の本物のニンジンを食べることで影を得て本物のウサギになる...。なんという突飛なストーリーだろう,凝り固まった大人の頭脳では理解するだけで必死である。

 

幼子は,子供は,これに何の疑問も抱かずに物語を読むのだろう。柔軟というべきか,素直というべきか...。そしてこれを作り出した,大人であるはずのレオ=レオニ氏には脱帽しかない。どういう発想を持って生きていたのだろうか。これは確かに,紛うことなき名作と言えよう。

 

絵本の面白さに気づかされる今日この頃である。

いっそレオ=レオニ氏の著作を全部揃えようか...。

 

 

見聞読考録 2020/11/07