見聞読考録

進化生態学を志す研究者のブログ。

雨乞い

あ、久々のログイン。。


こちら、猛暑続きの北海道は札幌でござい。
この暑さは、全国的なものなのかしら。


今日になってようやく涼しくなってきたが、一昨日・2日前の猛暑は尋常じゃなかった。あまりの暑さに日中の調査を断念したほど。毎年恒例の美唄市での調査中に、命の危険を感じるなんて初めての体験だった。


それもそのはず、北海道内では観測史上初の2日連続の猛暑日(一日の最高気温が35度以上の日のこと)だったそうな。それでも日陰に入ればしのげる、というか、関東圏で生まれ育った身としては木陰で気持ちよく昼寝できるほどの余裕があったのは、湿度が低いせいだろう。さすが北海道、ひと味違う。


だが、カラッと過ごしやすいというのは人間目線。我が相棒のカタツムリたちにはこの猛暑と乾燥は死ぬほど辛いはず。現に、葉っぱの上で、縮こまって雨を待って、そのまま干涸びて死んでいる個体多数。


久々に陰って、とても過ごしやすかった今日も、日中に雨は降らず。札幌近郊では、もうかれこれ14日間ほども雨が降っていない。小樽市銭函での今日の調査でも、掻き分ける落ち葉とともに舞い上がる土煙にむせ返るほどの乾き具合に、調査の後日やり直しを覚悟した。地中でさえ、縮こまって雨を待って、そのまま干涸びて死んでいる個体多数。カタツムリ界ではすでに激甚災害レベル、もはや“世界の終わり”と嘆いているころだろう。自然というものは本来、全ての生きとし生けるものにとって、ときにかくも厳しく無情なものだということか。


しかぁし!それでは調査にならんのだよ!!
コドラート調査をしようにも、みんながみんな地中で乾きをしのいでいるようでは困る!葉っぱの上ですでに事切れているようでは困る!!本来なら5秒で見つかるような普通種を探すのに、5分も費やさなければならないようでは困るのだぁ!!!


雨よ!!
降れぇぇええっ!!!


参考資料:
北海道で6月初 2日連続の猛暑日に,2014/06/04 - NHK NEWS WEB


見聞読考録 2014/06/06