見聞読考録

進化生態学を志す研究者のブログ。

間の抜けた出来事

風邪を引いて寝込んだ。持ち前の体力をフル動員して一日の休養で治したが,遠出の前の貴重な一日を寝て過ごすことになろうとは。まったくもって間の抜けた話。


回らない頭では,仕事もできない。だから昨日は本を読んだ。ここ最近は,本を読まない日はないけれども,そういうことではなくて,一日中本を読むことしかしなかったということ。


今読んでいる本の一つには,村上春樹の『1Q84』がある。2冊に渡る長編だ。文庫化を待って購入した。


そして,昨日,重大な事実に気がついた。
2 冊 で は 物 語 が 終 わ ら な い と い う 事 実 に 。


上・下とあったのでそれで終わるものかと思っていたのに,話が一向に収束に向かわない。どうやらまだ続きがあるらしい。
大学生協の図書コーナーに来てみれば,すぐに答えは見つかった。読破した2冊は『BOOK1』の上下巻で、『BOOK2』の上下巻もあったのだ。すぐ隣に並べて置いてあったのになんで気づかなかったんだろう。間が抜けているとしか言いようがない。


そして,その『BOOK2』を買ってみてからもう一つ,重大な事実に気がついた。
4 冊 で も 物 語 が 終 わ ら な い と い う 事 実 に 。


1Q84』は『BOOK3』まであるらしい。
しかもその文庫版はまだ売られていないらしい。
先に確認しろよこの間抜けが!と自分を罵りたくもなるというものだ。


そういえば,エドワード・ウィルソンの『生命の多様性』という本を,古本屋で見つけたときにも似たような失敗をした。お,これは!と思って,すぐさま購入した三冊が実は上中下巻ではなく、上上下巻であったという失敗を。家に着いて,そのことに気づいたときの脱力感たるやなかったな。


どうも自分は昔からこういうところが抜けていていけない。
いい加減なんとかせねば。


うーむ。いまいちオチがつかない。
間の抜けた出来事の,間の抜けた話。


見聞読考録 2012/05/09