見聞読考録

進化生態学を志す研究者のブログ。

巻き爪の治療

長らく煩っている右足親指の巻き爪。遡れば爪を失った2009年9月に起因するから、かれこれ二年と半年以上に渡って苦しめられているということか。


冬のうちに治ったように見えたが、先日の山登りで再発したらしい。貴重な体験を得る代わり、知らぬうちにいろいろな代償を払ったようだ。


しかも今回のはこれまでと様子が違う。連日の流血に加えておかしなところから肉がはみ出してきた。肉芽と呼ばれる症状らしい。山登りからわずか半月、驚くべき変化だ。


いやいや、感心している場合ではない。毎日毎日痛ーい思いをしながら、患部を清潔に保つことだけは気をつけているけれども、いったいどうやって治したものか見当もつかない。急成長を遂げているどこからどうみても役に立っていないこのはみ出した肉の塊、いっそ切り落としてくれようか。


悩んだ末に医者に行くことに思い当たった。そうだ、その手があった。久々にかかるお医者。おかげで保険証がまだ今年度のものに更新されていないことに気がついた。これは良い副産物。


で、問題の治療だが。。


結論から言えば、巻き爪の治療は す ご く 痛い!


まず肉芽をどうにかしたいらしい。
そのためにどうやら、硝酸銀で肉を焼くという手段を取るらしい。というか、取られたらしい。


おもむろに取り出した硝酸銀の結晶をピンセットで患部にぐりぐり押し付ける。傷口から血が流れ、ほどなく止まり、爪も皮膚も黒く変色する。何か中世の拷問にありそうな光景だった。


もう5時間経つというのにまだジンジンと鈍く痛む。来週も来てくれ、と言われたが、残念ながらそれには応えられそうにない。来週の今頃はフィリピンにいるはずだ。旅先でどうにかならなければ良いのだが。


見聞読考録 2012/05/07