中島淳博士の書かれた自伝「湿地帯中毒」をいただいた。前々から読みたい読みたいと思っていた本だったので,嬉しい限りである。しかもサイン入りでいただけるとは思いもよらなかった。僕は購入するつもりで声をかけたのに,ささっと送っていただけるとは,なんてデキた人なんだろう。かっこいい。ああいう大人に僕もなりたい。結局なんだかおねだりしたみたいになって,ごめんなさい。
先日の生態学会の一般講演会で初めてお会いし,演者として一緒に登壇した。お話も面白く,会場の笑いを爽やかに攫っていく姿が印象的であった。
古くは「くろむし屋」という黒魔術的なウェブサイトを運営されていた「湿地帯の貴公子」こと「おいかわ丸」さんとしても,有名な方である。今回は十分に話す時間がなかったが,物腰の柔らかさと爽やかな笑顔の裏に危険な香りを漂わせ,ちょうど「くろむし屋」のウェブサイトのように,只者ではない雰囲気を醸し出していたように思う。
↑「おいかわ丸のくろむし屋」のウェブサイト
ぱらぱらとめくっただけで,マニアックな湿地性生物がこれでもかと登場しており,これまた「くろむし屋」の雰囲気が漂う。何より仕事量が凄まじい。手に取っただけで迫力の伝わる力作であるのがわかる。読むのが非常に楽しみである。
これはアタリの匂いがする。読む前に言っても説得力がないとは思うが,生き物が好きな方なら一冊手元に置いておいて損はないと思う。是非,ご一考されたし。
中島さん,どうもありがとうございました。大切に読ませていただきます。
中島淳のページ
http://kuromushiya.com/koushiki/top.html
見聞読考録 2019/03/29