見聞読考録

進化生態学を志す研究者のブログ。

ライプツィヒに行ってきた

あー。
耳がキーンってする。


現在午前 0:30。ライプツィヒから帰ってきたところです。
で、行ってきましたよ。例のコンサート



予想より遥かに、遥かに激しかった!いやもうあれは完全にヘビーメタルだろ!
およそ6時間もの間、音の洪水に呑まれてきた。常に自分の耳のキャパをオーバーしてた気がする。一緒に行った研究者が若干耳が遠い理由はこれが原因と見て間違いないだろう。


考えてみれば、ロックやらポップでもいいのだが、何かのコンサートってこれまでにいったことあったっけか?もしかして、小さいのを除けばこれが初めて・・・?


初めてかも!!


初っ端からハードだなぁ!
いやはや、初のコンサートがヘビメタとは。これは一生ネタにできそうだ。


しかも会場では一人の東洋人にも会わなかった。だいたい見る人のほぼ全員が一見むっちゃ怖い。
まず大半が見上げるような巨人。身長 2m 以上の人だって珍しくないくらいだろう。髪型も、モヒカンとか他にもどう表現したら良いかわかんないような奇抜な髪型の人がいたり、長髪の人が普通に見えるくらい大多数を占めていたり。他もざっと観察してみたところ、唇やら鼻やらいたるところにピアスがついていたり、全身入れ墨だらけだったり、顔に何やらペイントしていたり。服装だって、中指を立てた骸骨の絵が描いてあるような真っ黒のTシャツに、真っ黒の革ジャンを羽織ったりとかで黒尽くめだし。はっきりいって全体的にだいぶ柄が悪かった。


まぁ実際のところ、怖いのは見た目だけで、僕が話した人たちについて言えば皆とてもいい人だったのだけれども。考えてみればメタルさんだって見た目ほど・・・いや、やめよう。怒られそうだ。日本は津波で大変だったよな、お前もがんばれよ、みたいに励まされたりして。


さらに驚くことに、車いすに乗った年配の女性や老夫婦まで一緒に音楽に聴き入って楽しんでいた。日本ではまだ広く受け入れられていない(と勝手に思っている)このジャンルの音楽が、ここでは幅広い年齢層に受け入れられているようだ。


初めはあまりの異世界ぶりに思わず苦笑してしまったが、あっさり馴染んでそれなりに楽しだ。そんなものは自分の世界に入ってしまえば関係ない。聴衆全員がそうやって自分の世界で陶酔した結果、皆して頭を振り回す状態に至ったのだろう。ああはなかなかなれないなと思ってしまったけれども。


いやはやだいぶ貴重な体験をした気がする。


でもしばらくは御免こうむりたいな。み、耳が・・・。早く治ると良いのだけど。


ヘビメタのコンサート以外のライプツィヒの様子はまた次回。
お楽しみに。


見聞読考録 2011/11/15