世界は分けてもわからない
福岡伸一(著)
世界は分けないことにはわからない。しかし分けてもほんとうにわかったことにはならない。・・・(略)・・・つまり、私たちは世界の全体を一挙に見ることはできない。しかし大切なのはそのことに自省的であるということである。なぜなら、おそらくあてどなき解像と鳥瞰のその繰り返しが、世界に対するということだから。(第7章“脳のなかの古い水路”pp.163-164)
豊富な知識と経験に裏打ちされた確かな言動。簡潔な言い回し。鋭く独創的な洞察。
寝る前に。と思って手に取ったが最後、危うく夜が明けるところだった。
これまでに読んだ福岡伸一の本。
・生物と無生物のあいだ
・プリオン説はほんとうか?
見聞読考録 2010/04/08