見聞読考録

進化生態学を志す研究者のブログ。

さすらい

8月はあっと言う間に流れていった。本当にあっっと言う間に過ぎ去ったようだ。


ロシアへの旅立ちを明後日に控え、出発前にやるべき仕事が未だ終わっていない。最近ずっと、いつでも瀬戸際の勝負を挑んでいるような気がする。


着々と仕事をこなす中で、今年の調査地点を見返す機会があった。GPS のデータを呼び出すと、北海道を縦横無尽に走り抜けた一夏の自分の足跡が見て取れた。



黄色線は国道。赤線と黒線が、僕の足跡。一夏の出来事としては十分すぎるほどだろう。特に8月の動き方は尋常ではなかった。これでは短く感じるのも当然だろう。


8月はあっと言う間に流れていった。本当にあっっと言う間。辛いようで楽しく、忙しくも自由で、忙しなくも優雅な、あっと言う間の一ヶ月間だった。これからの日々も、きっと同じように流れていくのだろう。これからの自分の人生も、きっと同じように過ぎていくのだろう。苦しみつつも楽しく、この上なく楽しく、あっと言う間に過ぎていくのだろう。それは、とても幸せなことなのではなかろうか。ふと、そんな気がした。


おいおい。いったいどういうことだ、こんなことを書くつもりじゃなかったのに。きっとイヤホンから流れる奥田民生のせいだ。そうに違いない。


見聞読考録 2014/09/07