息子の通う中学校から,毎月いちいち紙媒体で配られる「学校だより」。中身のなさも目に余るし,中学1年生と3年生の二人の息子が同じものを持って帰ってくるのでゴミにしかならない。5月号として配られたプリントの冒頭部分に目を通して,あまりに稚拙な文章に思わずのけぞってしまった。下記に原文を書き写したい。
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04/11(月)新入生歓迎会...2・3年生が生徒会役員を中心に準備し,開催してくれました。さすがに,体育館に集合した1年生の前に立った2・3年の代表は,多少の機器のトラブルはありましたが,慌てずしっかりと進行し,格好いい姿を見せてくれました。1年生の入学を楽しみにしていた気持ちが伝わったと思います。
また新入生代表の言葉もしっかりしていて,2・3年生は「もっとがんばらなあかん」と思ったことでしょう。これで3学年が揃いました。◯◯中学校の新たな1年のスタートです。
04/12(火)生徒会・部活動オリエンテーション...2・3年生の代表が,1年生を体育館に迎えて開催してくれました。まずは生徒会長や各委員会の委員長のあいさつと生徒会について説明。引き続き,各部活代表からそれぞれの活動や入部へのアピール。部活動は勉強だけでなく,生きていく中で大切なことをいろいろ学べますし,多くの仲間ができます。もちろん厳しいこと,苦しいこともありますが,得るものは計り知れません。ぜひたくさん部活に入って欲しいと思います。
この間,1年生はしっかりと聞いてくれました。とても格好よくいい感じでした。
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いい感じ,ってお前...高校生か! たくさん部活に入って,てのは,たくさん掛け持ちしろってこと?どういうこと?
文責は校長になっているが,これで良く OK を出せたものだ。それともまさか,校長本人が書いたとでも言うのだろうか。
NZ の公立小中学校を保護者として見学してしまったせいで,時代錯誤とも言うべき日本の学校教育のレベルの低さに辟易している。
何よりもまず,限りある紙資源をゴミに変えて家庭に2部も配るような愚行をやめろ。こんなことを見せられ続ける小中学生が,環境に配慮するとか,地球の未来を考えるとか,持続可能な社会の実現に興味を持つようになるとか,そういうふうに育つわけがない。
日本に帰ってきて2年が経つが,未だに慣れない。
慣れてはいけないと,自分に言い聞かせている。
見聞読考録 2022/04/29