見聞読考録

進化生態学を志す研究者のブログ。

暫しの別れ

後輩が一人、アラスカに向かって、今、旅立った。海外留学だそうだ。
そんなに長くはないけど、それでも、寂しくなるなぁ。


大学3年生で、あそこまでのバイタリティは僕にはなかったように思う。いや、違う。有り余る活力と好奇心を有効に活用するだけの計画性がなかったと言った方が正しい(今でさえ、身に付いたとは言いがたいが)。悔やまれるが、こればかりは仕方がない。そういう意味で、若くして自分のやりたいことを把握し、それに突き進む姿は、非常に好感がもてる。心から賞賛と応援を送りたい。というか、すでに本人に向かって賞賛と応援を送りすぎて、最近本気にされなくなってきたので、今日はもっと目に見えるものをと思い熊鈴を送ってやった。


重要なのは、何をするかよりも、何をしないのかをはっきりさせることだと最近思うようになった。「人生が足りない」と先ほど旅立った後輩は、ありがたい一言を残していった。僕もまったく同じタイプの人間だと思うので言わんとすることをよく理解できるが、そういうタイプの人間はなんでもかんでも手を出して、その全てにおいて中途半端な成果しかあげられないという危険性を孕んでいると思う。それこそ人生の無駄と言えよう。それだけは避けなければならない。幸い、僕もまだ自由な身の上なので、後輩を見習ってやるべきことだけに脇目を振らず取り組みたいと思う。


弟よ、読んでいるか?
大学4年間は短いぞ。


見聞読考録 2014/08/13