旅の目的地,スイスの首都チューリッヒの宿は,郊外にある Hard Hostel というゲストハウスだった。のだが。。
今に至るまで,衝撃の連続である。
まず,宿の場所がわかりずらい。
地図上のポイントまでは来ているはずなのに,入口が見当たらない。
と思ったら,20 cm 四方くらいのちっちゃいステッカーに Hard Hostel と書かれていた。
それもマンションの玄関みたいなくぼみにである。そんなんでわかるか。
さらに,そのマンションの玄関にはダイアル式のロックがかかっていた。
とはいえ,着いたばかりの僕に暗証番号などわかるはずもないし,スタッフをコールする呼び鈴もない。中を覗くと,確かに壁に Hard Hostel と書かれてはいるのだが,入れない。意味がわからない。
途方に暮れること 10 分。宿泊客に会い,入れてもらった。ついでに暗証番号を聞き出す。
なんだか,悪いことをしている気分になる。
さて,建物に入ったはいいが,受付がない。
まるでマンションのような作り,いや完全にマンションだ,これ。
適当に階段を登ると,3階と 4階が Hard Hostel として使われているようだった。
ドアノブを回して入ってみる。
と,そこはいきなり客室だった。受付がない,スタッフがいない。部屋もよくわからない。
見知らぬ客にドミトリールームはどこかと聞いてみると,それっぽい部屋に案内された。ここに寝て良いのだろうか。わからない。
結局,ほとんど誰とも話さないまま,勝手にベッドを占拠し,眠りについた。
WiFi もシャワールームも手探りで探し当てた。本当に意味がわからない。
これでいいのか Hard Hostel。
やる気あるのか Hard Hostel。
チューリッヒでの Hard な日々はまだ続く。
見聞読考録 2017/06/06