見聞読考録

進化生態学を志す研究者のブログ。

SH test

一般にブートストラップ確率は精度が低く、系統樹推定に応用すると、誤った発見に結びつく可能性が高い(false positive の確率が大きい)。下平・長谷川検定は安全であり、誤った発見をする確率は小さいが、一方で本当の発見を見逃してしまう可能性が高い(false negative の確率が大きい)。つまり、ブートストラップ法と下平・長谷川検定のどちらにも検定のバイアスがあり、その方向が異なっているということである。両者のちょうど間にバイアスがゼロ(つまり不偏)となる理想的な検定手法があることになる。Shimodaira (2002) によって開発されたマルチスケール・ブートストラップ法は,この理想的な検定を近似的に実現する。


いつだったか、数年前に同じページで同じことを調べたことがあった。下平英寿博士本人によって書かれた下平・長谷川検定の説明。なんてわかりやすい。


と前回も思った。


貼っとこ。


2010/04/19 見聞読考録