16日夜から，三夜連続で遭遇した。日に日に数が増えている気がする。そしてついに撮影に成功。これがオオシロカゲロウの群飛だ！
街灯におびき寄せられたオオシロカゲロウの群飛。オオシロカゲロウの成虫の期間はたったの２時間ほど。おびき寄せられたカゲロウは悲しいかな，おびき寄せられた時点で子孫を残すことなく力尽きる運命にある。光を求めて飛び続けたカゲロウは，やがて力尽きて地に落ちる。それでも必死に翅を羽ばたかせ地面に体を打ちつけ再び飛び立とうともがく。何千何万というカゲロウが重力に抗いもがく，ザァと河の流れるような音が，途切れることなく辺りを満たす。やがて抵抗する力も尽きたカゲロウの死骸が道の片隅に高く積み重なる。そして最後には，人に，車に，プチプチと小気味良い音を立てて踏み潰されてしまう。あまりに儚く壮絶な群飛。
力尽きたオオシロカゲロウ。黄色い棒状のものは産み落とされた卵塊。
群飛は一週間程続くと聞いたことがある。まだ続くのか，それとももう終わるのかはわからないけど。いずれにせよすごいものを見た。知ってることと実際に見ることはやはり違うものだな。
見聞読考録 2011/09/19
