問にはいろいろな答え方がある。
生物学の世界ももちろん例外ではない。
今日(昨日?)、物理学を武器に生物現象の解明に取り組む研究者のセミナーを聴いた。そのスタンスが、その視点がとても新鮮だった。
行動の理解には4つの要因の理解が必要だ、といったのはニコ・ティンバーゲンだったか。ダーウィンの遺した進化の理論から「なぜ」という問に答えようとするのは、系統進化要因の解明を目指すスタンスと位置付けられる。僕にはこれが楽しい。
しかし、それだけで良いのか。進化の理論に則って生物現象をみるということが当たり前になってはいないか。
「ダーウィンの足枷」と偉大な先輩が言っていた。僕はもう足枷を着けているのだろうか。自らかけた足枷に気づいていないだけではないだろうか。
問にはいろいろな答え方がある。
本日のセミナーは、自分を見直す良い機会になった。
2010/02/19 見聞読考録