総勢26名もの大所帯で極東ロシアを旅したのは、今年9月の後半のこと。博士課程の学生やら大学の教授陣やら森林保護を目指すNPO法人の方々やらといった、濃ゆーいメンバーとの旅だった。
旅、といっても観光が目的ではない。
希望者だけが受けられる大学院のプログラムの一環として、歴とした実習として、行ってきたのだ。
英語でのプレゼンテーションやら、ロシア人大学生とのディスカッションやらいろいろと面倒な課題もやらされたが、総じて、むちゃくちゃ楽しい旅だった。今となってはその数々の面倒な課題すら、やって良かったと思えるほどに。
でもそれでめでたしめでたしというわけにはいかないところが、実習というももの本当に面倒なところ。今現在進行形で、課題の作成に追われている。あぁ。面倒くさい。
極東ロシアに残された広大な原生林の中にひっそりと佇む小さな原住民の村。そこが今回の旅での主なる訪問先。課題は、その村で持ち上がっているいくつもの問題を解決する方法を考えろ、というもの。良問だとは思うけどさ。。
仲間内での提出期限をうっかり今日に設定してしまったがためのこの追い込まれよう。同じテーマの下、数人が協力して課題に取り組むグループワーク方式だから、さぼるわけにもいかないし。あぁ。まったく誰だこの方式を取り入れたのは。くそー心憎い。
でもそれも無駄ではなかった。
課題に取り組みながら、良いことに気がついたから。
アイディアを出すときは、リミットをかけてはいけない。
実現可能かどうかを、考えてはいけない。
ということに。
ははは、低レベルだな、自分。
でも自分にとっては、新鮮な発見だった。
...だったはず。
見聞読考録 2012/10/13