見聞読考録

進化生態学を志す研究者のブログ。

Molluscs 2018 @ Wellington, NZ

ウェリントンでの学会を無事終えた。僕の発表についても無難に,ではないな。最初から最後までネタを飛ばしてやった。やってやった。


冒険の甲斐もあり,嬉しいことにかなりウケた。特にアロハシャツの知らないおじさん(多分,相当偉い人)が腹を抱えて笑っていて,見ているこちらまで楽しい気分になるほどだった。課題はやはり質疑応答かな,英語での応答はやはり難しい。日本語でも難しいのに。ねぇ。


発表内容として今回は,マダラナメクジの市民科学の最新の成果を選んだ。あれほどウケたのは,「wonder woman」として登場してもらった S Watanabe 氏と,「statistics freak」として登場してもらった Y Ohkubo 氏の功績だろう。それに,ささやかなネタにも笑ってくれた心優しい聴衆の功績とも言えるかもしれない。データの欠損する 14 日間も彼女は他の山に登っていたとか,統計の難しい話は彼が全部やってくれたので質問は受け付けないとか,そういう一言一言に心底楽しそうに笑ってくれた。ああいうのは,僕らも見習った方が良いと思う。


気づけば 12 月も一週間が過ぎようとしているらしい。正しく,年の瀬である。いやしかし,待ってくれ。それはまずい。非常にまずい。学会は,今回のように計画的に参加すれば,実りも刺激もあり概ねとても良いものだと思うが,それでも準備にかなりの時間を取られてしまうのはやはり考えものである。ようやく発表を終えた直後は,肩の荷が降りてすっきりやりきったような気がしてしまうが,そもそも考えてもみてほしい。その荷物を背負う必要はあったのだろうか。


そう,やるべき仕事を全て棚上げして,しゃにむに取り組んでいただけのことなのである。そして気づけば棚から崩れ落ちた仕事の山に埋もれ,茫然自失とするのだ。


そう,それが今の僕だ。おお,なんという為体。


でもブログに書きなぐったらちょっとやる気が出てきた。気がする。うん。


いつもお付き合いくださりありがとうございます。これからもばんがります。


見聞読考録 2018/12/07