見聞読考録

進化生態学を志す研究者のブログ。

他人の反応

自らの発言,あるいは行動に対する他人の反応がどうしても気になってしまう。
僕だけではないはずだ。


オランダの人たちだって,気にしていないわけはないだろう。
だが,時にまったく気にしていないように見えるときがある。


では,どうして僕は他人の反応がこれほど気になるのだろうか。
ふと考えた。昨夜のことだ。


原因を問えば,文化や教育,周囲の環境などいろいろ挙げられるだろう。
あるいは,元来群れをなすヒトという生き物ならではの進化の産物と捉えることもできるはずだ。


だが,至近的な要因としては,自信がないというのが大きい気がする。
だから,他人の意見を聞きたがる。


他人の意見を聞くことは良いことだ。
これは生涯,失わずにいたい。


一方で,他人の反応,特に批判を恐れる余り,発言や行動を控えるのは良くない。
自分の成長を妨げることになる。


さらに言えば,多くの人がそれをすると,危険な思想を持つ少数の愚者に社会の主導権を握られることになりかねない。
遠慮や忖度の先に,明るい未来はない。


遠慮などいらない。
「空気を読む」などもってのほかである。


万人は等しく,声を大にして意見するべきなのだ。
それから,聞く側は全ての発言に敬意を持って,できるる限り許容すべきなのだ。


そうは言っても他人の意見が気になってしまう僕は要するに,まだまだ未熟なのだ。
それを昨日,痛感した。


なお,突然こんなことを言い出すような特別な出来事があったわけではない。
昨夜,ベッドの上で本を読んでいて,ふと思った。なんでだろう。


忘れないように,ここに書いておきたい。


見聞読考録 2017/09/03