そういえば,国際シンポジウムでの発表に先立ち,ちょっとした出来事があった.服装のことだ.
今回発表したのは国際シンポジウムであると同時に,組織の創立○◯周年の記念式典みたいなものも兼ねていたらしい.そういえばそうだったような気もするが,まったく興味がなく気にもとめなかった.
で,いざ東北大学に来てみると,いつもお世話になっているすっごい仕事のデキる事務員さんからまさかの一言が.
事務員:あなた,まさかそのかっこうで出るわけじゃないでしょうね?
いやー,久々に焦った.知らないもん,そんなこと.
聞かされてないし.
僕:え,だめですか?これに準ずる服しか持ってきてないですけど..
事務員:え!だめでしょ!常識的に!ちゃんとピシッとした服装じゃなきゃ!
僕:え!...あの,常識ってどこにあるんですか?
こんな不毛なやり取りを終えて,いざ教授の元へ.
僕:こんなこと言われたんですけど!
教授:(爆笑)
僕:笑い事じゃないんですけど!
教授:えー?いいんじゃね?その服で.てか,なんでダメなの?てか,すでにちゃんとした服来てるじゃん.もっと適当なのでもいいんじゃね?
そして翌日,国際シンポジウム当日.
事務員:常識だって言ってたでしょ?教授も?
僕:いや,全然.事務員さんにこんなこと言われたって言ったら,爆笑されました.
事務員:(絶句)
常識ってなんだろう.常識はどこにあるのか.実は,いつの頃からかトップクラスに嫌いな言葉だったりする.この研究室の影響だろうか.すっかり染まってしまったのだろうか.
見聞読考録 2015/12/10